CRUNCH Fitness Club
僕にとって懐かしのクランチです。
クランチはエクイノックスと同じように元々NYから産まれた。
NYというフィットネス先進地、ハイセンスな土地から産まれた新しいフィットネスクラブとして一世を風靡した。
次期はエクイノックスより数年前です。
今から10年くらい前でしょうか。
最初に“ゴージャスな女装をした男性黒人インストラクターが教えるエアロビクス”という変わったスタジオクラスがパブリシティ効果を生みニュース、情報番組などで取り上げられ一気に話題になった。
実際にNYではそのイントラが羽のついたピンクのドレスにハイヒールでエアロを教えていた。
そこにはエアロビクスとしての運動の効果だけでなく、「楽しさ」を前面に売り出し、「運動は楽しいもの」だということを初めてフィットネスクラブがテーマにしたのだった。
その後も「犬のヨガ」をセントラルパークで提供したり、WNBAと組んでバスケットボールのクラスやトランポリン有酸素クラス、カラオケスピニング(自転車クラス)、そしてJEFF COSTAのCardio Stripteaseというセクシーエアロも有名になった。
下はLAのウエストハリウッド店。
残念ながら中は写真を撮ることができません。
内装は赤、黒、黄色という派手な色使いで、やる気を刺激する。
天井のライトのすりガラスやトイレのライトを覆うステンレスにはファイヤーの模様が入り、デザイン的に凝っている。
施設はウエストハリウッド店の場合、ジム、スタジオ1個、スピニングスペース、その隣にボクシングリング。
簡単なドリンクが飲めるバーもある。
会費も100ドル以上なので、そこそこお金のあるハリウッド系の人、弁護士、医者、金融関連などの人が来る。
派手なジムなので、運動を楽しみたいと思う30〜40代の自由派が多い。
以前はいろんなTシャツやブランドグッズを展開し、それを着るのがイケているという時代もあったが、数年経って大手のBally’sに身売りされ、さらにBally’s本体の経営が良くなくなり、2年ほど前に少数の投資家グループに売られたそうだ。
今は前と比べると少し落ち目でエクイノックスにその座を奪われていると言わざるを得ない。
しかしながら、初めてフィットネスクラブに「楽しい」ということを持ち込み、フィットネスクラブに「ブランド」というものを打ち立てたのは歴史に残ることだ。
ちなみにクランチの設立メンバーがエクイノックス立ち上げに移ってから、状況は変わったのだ。
CRUNCHのHP
今回の訪問では少しブランドグッズが増えていた。
Tシャツなどもあったが、こういった水やソックスも!
日本でもルネサンスの経営として約10年前に表参道に上陸。
僕はそこでオープンからクーロズする3年半の間働いていた。
このクラブは「No Judgement(ルールなし!)」がモットーで日本的なルールは一切無視した。
刺青OK!とか、ジム内をクラブにしてしまうクリスマスパーティを開催し、DJにターンテーブルを回してもらい、お酒も提供するイベントなどを開催した。
イベントは僕がやりたい放題にパーティーしていたんですが・・・。
フィットネスクラブとしてお客さんも発散するために来れたし、何においてもお客さんが自由でいられたのが見えない特徴だった。
それもスタッフ側に何の基準も設けなかったからだ。
スタッフでも、金髪OK、男の長髪OK(あ、僕です)、ユニフォームであるTシャツ以外に何を身につけてもよしで僕はジーンズの半ズボンにキャップとか、他のものはシルバーのブレスレットをしたり。男性のピアスOK。
肝心なのは接客する態度や知識で、アメリカでは許される常識が日本ではなぜか許されないということや、女性ではOKなのになぜ男性ではダメなのかという理屈に合わないことはいっさいなかった。
そんな自由さが全体に現れていたんだと思う。
これに関してはフィットネス業界にいる人の中でもあのクラブで働いていた人にしか分からない部分がある。あれを体験して僕は変わったと言える。
ただ3年半でビル側の都合でクローズになってしまったのですが・・・。
僕はそんな単に運動だけを提供するフィットネスクラブじゃない、楽しさや自由と言うライフスタイルも提供したCRUNCHのアメリカでの再生と日本での復活を願っている。
NYではトラック広告を見かけた。
がんばれ!
TOPへ
|